心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

2015年の記録を見返してみると、設計・技術開発・普及啓蒙活動・学びなど、“桜設計集団”らしく、木造に関することに毎日没頭できたと思います。
中でもビデオ制作・雑誌投稿など広く多くの方々に対して、木造技術の普及啓蒙にいつもにもまして力を入れました。設計と防耐火の代表的な事例をご紹介します。
■設計
準防火地域の木造2階建て住宅「堀切の家」“木材あらわし外壁・木材あらわし軒裏”
■防耐火
日本建築総合試験所機関誌「GBRC162号(10月号)」“大規模木造建築の防耐火設計”
http://www.gbrc.or.jp/contents/documents/GBRC/GBRC162_799.pdf
2016年も積極的に新しいことに一生懸命に取り組んでいきたいと思います。
(1)木材を厚く・太く使った木造住宅の設計
鯰組とすすめる、設計・施工の標準化・合理化プロジェクトの成果を実設計に盛り込みコスト、工期などについて、建て主、設計者、施工者のみんなが、“無理のない家”をつくっていきます。特に木材を厚く・太く使って、居住性、遮音性、断熱性、耐震性、防火性に配慮した住宅をつくります。
(2)準耐火構造による木造3階建て小学校の設計
防火チーム(安井、加來)がかかわった木造校舎実大火災実験等により、今年6月に“準耐火構造による木造3階建て学校”の設計が可能となりましたが、その一棟目の(仮称)住吉・上中島・松倉統合小学校木造校舎(富山県魚津市)の設計が始まります。
構造設計・防火設計を弊社で担当させていただくので力が入ります。
(3)伝統木造から中大規模木造までの防耐火基本設計のマニュアル作成
現在、伝統木造や老朽木造建築(構造・防火)の改修、6階建て木造庁舎(構造・防火)や大規模木造体育館(防火)の新築の設計にかかわっています。
実際に木造で改修や新築できるのか基本設計(企画設計)時に悩むことも多いと思います。
その際に手助けになるマニュアルを作成します。
また、通常の設計・開発業務以外にも以下のようなことを考えています。
詳細は本ブログにてご連絡いたします。
(1)木造防耐火の無料相談会 “ぼうかふぇ”の開催
“ぼうかふぇ”とは防火+cafeの造語。
美味しい暖かい飲み物と熱い防火の話しが売りです。
(2)木造を本気で学びたい学生・若手所員のための構造・防火勉強会の開催
壁量計算、部材断面算定、内装制限対応、防火構造対応など、
木構造・木防火の基本を徹底的にお教えします。
(3)ワークショップ“火育”の開催
“焼きスギ板づくり”や“薪割り+たき火”など、安全な火遊びを通して、
木材の燃え方、木材の性質、耐久性の向上方法など、木材の長所と短所を学びます。
来年も、@東京事務所、本年10月に開設した“A京都まちなか事務所”、来年夏に完成予定の“B八ヶ岳体験型実験住宅”を拠点に全国の皆さまと、木造の可能性を追求し続けられればと思います。
なお、年始は1月4日(月)からの営業となっております。
それでは、よい年末年始をお過ごし下さい。
来年も引き続きどうぞよろしくお願い申しあげます。
平成27年12月30日
安井昇
安井昇