2016年12月31日

糸魚川大火被害を自分たちで見てきて考えたこと

要点
・ 全国どこにでもある「裸木造密集市街地」での火災
・ 準防火地域に指定された後もあまり更新が進んでいない町並み
・ 「消防力」は特別低いわけではない地方都市
・ 「強風下」での延焼(飛び火・火炎伸展)
・ 開口部からの延焼
・ 延焼遮断に貢献した準耐火建築物、耐火建築物、土蔵造
・ 準防火地域に必要なのは燃え抜けにくい建物であり木造でも可能


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はじめに
 平成28年12月22日(木)午前10:30頃、どこの街にもあるごく普通の中華料理店から出火した火災は、強風にあおられて、約150棟、40,000uが消失する市街地火災となりました。隣県からの応援も含めて、約1,000名による消火活動により、約11時間後に鎮圧、約30時間後に鎮火しました。この大火は、全国でみてもここ20年で最大規模、糸魚川では約80年振りであり、住民、消防、建築関係者の誰も経験したことがない規模の火災でした。
 木造建築が密集していた地域であり、当日、何が起こったのかを知るために、翌日の23日(金・祝)と警察・消防による現場検証のための規制線がとれた26日(月)に糸魚川へ向かいました。
 新聞やテレビではコメンテーターの方々がそれぞれの立場でコメントされており、「木造密集市街地」「強風」「消防力」の3つがポイントだったとされています。このうち、「強風」は私たちがコントロールできるものではありません。また、「消防力」も糸魚川市が特別低かったとは思えず、いつ起こるかわからない大火のために現状の消防力を増強するのも現実ではないと思います。そうなると、「木造密集市街地」をどうするかがポイントではないかと思います。
 「木造密集市街地」であったため燃え広がったとのコメントも見受けられますが、木造という言葉はとても広い意味で使われており、ここで言われているのは防火的な措置をほとんどしていない“裸木造”ではないかと思います。

大火が起こった地域は準防火地域
 地震と異なり火災はほとんどの人が経験したことがない災害ですが、建築基準法では、防火規制は、構造(耐震)規制と並んで重要なものとなっています。今回、大火が起こった地域は準防火地域の規制がかかっています。市街地火災時に建物間の延焼速度を緩慢にするために、2階建て住宅では延焼のおそれのある部分(隣地境界線及び道路中心線から1階は3m以内、2階以上は5m以内の部分)の外壁・軒裏は防火構造、窓・玄関戸など外壁開口部は防火設備(アルミ防火戸や鋼製シャッター等)が求められます。また、3階建て住宅は準耐火建築物とすることが基本となっています(準防木三戸などの措置もある)。ただ、大火があった地域に、準防火地域の規制がかかったのが昭和35年であり、それ以前に建築された建物(裸木造)の割合が多かったのではないかと思います。事実、燃えなかった周辺市街地の90棟の建物を外観調査したところ、敷地一杯に建っているにもかかわらず、約7割の建物の外壁開口部に防火設備がなく、軒裏も防火措置がされていない裸木造と思われる建物でした。すなわち、今回、火災が起こった市街地は「木造密集市街地」というよりは、「裸木造密集市街地」といったほうが正確ではないかと思います。

法令通り更新が進んだ町並みであれば
 もし、準防火地域に要求される性能通り、2階建ては外壁・軒裏を防火構造、3階建ては準耐火建築物(ともに延焼のおそれのある部分の外壁開口部は防火設備)としていればどうなっていたでしょうか。準防火地域の指定は、市街地火災時の建物間の延焼速度を緩慢にするために、燃え抜けにくい建物(すなわち延焼しにくい建物)で街を構成することを目的にしています。今回ほどの強風下では火炎が風にあおられて伸展するので、どの程度効果があるかはよくわかりませんが、受害側が一定時間燃え抜けない外周部材であれば、少なくとも今回ほどの速度で延焼することはなかったのではないかと思います。出火店舗の裏側(東側)には、道路幅約3mの両側に裸木造が密集している地域が広がっており、この地域の建物間の延焼が緩慢になり、既存の消防力で対処できていれば結果は変わったのではないかと思います。ちなみに、この地域に3階建ての準耐火建築物が建っており、その建物は延焼をまぬがれていました(上記写真の右側の建物)。
 このように既存の「消防力」で対処できる可能性を高めるためにも、市街地の建物が建築基準法レベルに更新されることがまずは大切なことではないかと思います。これは新築でも改修でも同じです。改修では、外壁・軒裏・開口部を改修するのは費用もかかりなかなか難しいと言われます。しかし、既存の建物の外壁を調査すると、古いものは土塗り壁(40〜95mm厚)、比較的新しいものではモルタル20mmや窯業系サイディング14mmにせっこうボード9mmなど、防火構造以上の性能をすでに持っている建物も多そうなため、残る開口部と軒裏が改修のポイントになると思います。開口部は防火戸に取り替えるか、難しい場合は、ガラスだけでも防火ガラス(網入りガラスや耐熱強化ガラス等)にする。軒裏が木材あらわしの場合は、少し手を入れれば防火構造以上の燃え抜け抑制性能を有する防火措置が加熱実験で確認されており外観意匠を変えずに防火性能を向上させることも可能です(具体的には次回以降に紹介します)。
 このように、建物を防火的にすることは火災が大きくなった後に建物間の延焼をくいとめることにつながりますが、それ以前の出火防止、早期発見、初期消火(必ず3点セット)に住民が意識して取り組むことが、もっとも重要であることはいうまでもありません。

法令通りにつくれば延焼しないのか
 さきほども述べたとおり、準防火地域は市街地火災の延焼速度を緩慢にするために、建物に一定の燃え抜け抑制性能を求めた地域です。2階建ての外壁・軒裏に求められる防火構造は30分、3階建てに求められる準耐火構造は、45分(屋根は30分)の延焼防止です。30分の延焼防止性能があれば隣家が激しく燃えている時間をやり過ごせると想定されていますが、外壁開口部の防火設備だけはどのような建物でも20分の延焼防止性能です。今回も建築基準法の規定に沿って建築された建物へ延焼していますが、おそらく開口部から室内へ延焼したのではないかと予想します。これは鉄筋コンクリート造も例外ではなく、開口部から室内へ延焼した建物が多数ありました。ただ、延焼速度は一時的に小さくなったと思います。一方、延焼した市街地の中に、一棟だけ延焼をまぬがれ、ほぼ無傷で残った木造2階建て住宅がありました。敷地の東南北側に大きな空地があったことと、約2m離れて隣家が建っていた西側の開口部が防火設備でかつ小さかったことが幸いしたのではないかと思います。特に風上の南側の空地が大きく、さらに空地の先にあった酒蔵の土蔵造の建物が最後まで崩壊せずに建物形状を保ったため風上からの飛び火をブロックしてくれたのではないかと思います。
 外壁・軒裏を燃え抜けにくくし、外壁開口部から延焼しにくように、隣家と距離が近い場合は窓を小さくしたり、隣家の窓と向かいあわないようにずらしたり、また、可能な限り距離をとることが延焼を抑制または遅延するポイントといえるでしょう。

飛び火対策はどうすればよいか
 外壁・軒裏・開口部を強化して、隣家からの延焼を抑制できても、今回のような強風下では、飛び火が大きな課題になります。事実、強風にあおられて、燃えている部材(野地板などでしょうか)が火の玉のように飛んでいたとの証言もあり、これが屋根に着床し屋根材の隙間から野地板に延焼したり、金属板裏面の温度上昇により野地板に着火したと考えられます。建築基準法では、準防火地域の建築物の屋根は不燃材料で葺く(告示)または飛び火の大臣認定を取得したもので葺くことになっています。ほとんどの建物がこれには適合していたと思います。ただ、飛び火の大臣認定のための性能評価試験では、大きな火種と強風下を想定して試験方法が考えられて性能検証されていますが、告示で規定されている瓦や金属板はこれまであまり実験的な検討がされていないのが実状と思います。今回、もしこれらが課題であったのであれば、今後、これらを解決するための技術開発が必要ではないでしょうか。

おわりに
 今後、研究機関や学会等で調査が行われ、課題の抽出や対応策の検討がおこなわれると思います。今回、大火が起こった市街地は、特別なものではなく、全国に多数ある木造密集市街地と同じような建物構成・配置と道路状況(道路幅が狭い)になっています。今回の教訓を他に活かせるように情報の公開・共有が重要と思います。
 最後に、再興にあたってですが、準防火地域に必要なのは、防火構造の建物、準耐火建築物、耐火建築物など延焼を抑制または遅延する建物です。現在の技術を持ってすれば、それらは鉄筋コンクリート造や鉄骨造だけでなく木造でもつくることができます。特に、木材を太く・厚く使えば、あらわしにしながら防火構造や準耐火構造とすることもできます。すなわち、火災前の雁木や木材あらわし軒裏、真壁造の外壁をあきらめることなく、防耐火性能を向上することも可能であり、伝統的な風情ある町並みと防災の両立は可能と思います。
 是非、地元の方々に既存の防耐火技術を知っていただき、復興に活かしていただければと思います。私たちも木造防耐火の専門家として協力できることは積極的にさせていただければと思います。

 一日も早い糸魚川の復興を心よりお祈り申し上げます。

平成28年12月31日
桜設計集団 安井昇
posted by TEAM SAKURA at 14:13| 木造防火

2016年12月30日

2016年の活動記録

今年も一年大変お世話になりありがとうございました。

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これまでにも増して、事務所全体がたくさんのプロジェクトにかかわった一年でした。
設計、構造設計、防火技術開発、雑誌連載、焼きスギワークショップ(火育)、防火ふぇ、丸太買付・製材など、事務所内にとどまらず、さまざまな現場に飛び出し、たくさんの方々とご一緒して勉強させていただきました。
特に、昨年設計させていただいた“堀切の家”の取り組みがウッドデザイン賞2016 優秀賞(林野庁長官賞)を受賞したことはうれしい出来事でした。建て主様、施工者(鯰組)、全国の木材供給者らとの“地産都消”の実践と、木造防耐火の技術開発・実用化及び実践・普及啓蒙を評価していただきました。桜設計集団ならではの建物のつくりかたに賞をいただいたことは大変うれしかったです。
 
 来年から、活動の拠点が、東京を中心に京都・八ヶ岳の3カ所に増えます。
地域ごとのご縁を大切に設計・技術開発・木育・火育など幅広く取り組んでいきたいと思います。特に、木造防火の無料相談会“防火ふぇ(防火+カフェ)”を3拠点で順次開催しますので、是非お越し下さい(下記)。
 所員一同、“もっと楽しく”を合い言葉に精進して参りますので、来年も引き続きどうぞよろしくお願いいたします。


[防かふぇのご案内]
 多様化する木造防耐火の設計手段・技術開発の可能性について、より多くの方に周知・理解してほしいとの想いから、コーヒーでも飲みながら気軽に相談できる場=防火ふぇ(防火+カフェ)を定期的に開店しています。次回は来年1月に京都にて。全3回のうち、A14:30〜15:30のみですが空いております。

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  日時:2017年1月13日(金)(毎回一組全3回(先着順、予約制))
     @13:00〜14:00、A14:30〜15:30、B16:00〜17:00
  場所:桜設計集団一級建築士事務所 京都事務所(当日オープンの新事務所)
     京都府京都市中京区二条寺町東入榎木町77-1 延寿堂ビル5階
相談料:無料(1組につき1時間)
相談内容:木造建築の防耐火設計・技術開発に関することなんでも
     (防火、準耐火、耐火建築物、内装制限、火育、焼きスギ板のつくり方 等)
申込方法
メールまたはFAXにてご連絡下さい。
メールアドレス:info@teamsakura.jp / FAX:03-5365-4166

留意事項
・防火ふぇへのご参加は、事前にお申込ください。
・相談時間は、参加者1組につき1時間とさせて頂きます。
・お申込は定員(3組)に達した時点で締め切らせて頂きます。予めご了承ください。
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平成28年12月30日
桜設計集団 安井昇

posted by TEAM SAKURA at 22:42| TEAM SAKURA

2016年12月27日

[お知らせ]糸魚川市街地火災の被害状況速報の会


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 12月22日(木)に新潟・JR糸魚川駅前の市街地で起こった大規模火災について、
弊所で独自に行った現地視察(23日及び26日)の速報をお伝えする会を開きたい
と思います。

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日時:2017年1月6日(金)17時〜18時
場所:桜設計集団 代々木事務所
   東京都渋谷区代々木2-21-10 代々木パレス501
参加費無料
参加人数把握のため、ご参加を希望される方は、1月5日(木)17時までに
 info@teamsakura.jp(担当:加來)までご連絡ください。
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 なお速報会の後、意見交換の場(任意参加/軽食付き)を予定しておりますので、
ぜひあわせてご参加ください。

2016年12月27日
桜設計集団(防火チーム)
posted by TEAM SAKURA at 11:52| 木造防火

2016年12月09日

ウッドデザイン賞2016 受賞式

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 今年の10月にウッドデザイン賞2016に選定頂きました「堀切の家」が、
その後の最終審査の結果、林野庁長官賞(優秀賞)を頂きました。

▼ウッドデザイン賞(最終審査結果)
https://www.wooddesign.jp/pdf/wood2016_release-topprize.pdf

▼堀切の家
http://teamsakura.sblo.jp/article/177399774.html

 準防火地域に建つ木あらわしの2階建て木造住宅を実現させる防火設計と、
建て主様、施工者(鯰組)、全国の木材供給者の方々との“地産都消”の実践を
評価頂けたことは大変嬉しく、堀切の家にご尽力頂きました関係者のみなさまに、
厚くお礼申しあげます。

 今後も木造建築の設計や木造防耐火の技術向上と普及に意欲的に取り組んでいき
たいと思いますので、どうぞよろしくお願い申しあげます。


平成28年12月9日
桜設計集団

posted by TEAM SAKURA at 11:03| 建築設計

2016年10月25日

ウッドデザイン賞


 この度、昨年に竣工しました「堀切の家」でウッドデザイン賞を頂きました。
 堀切の家は、都市部でも火に負けない木造住宅として、準防火地域に建つ
木あらわしの2階建て木造住宅です。

▼ウッドデザイン賞
https://www.wooddesign.jp/

 内にも外にも木をみせながら準防火地域に木造住宅を建てることは、建築の仕事を
している人であっても難しいと思われがちですが、堀切の家の防耐火部材や防火設計
手法(木あらわしの外壁や軒裏、LDKでの梁・天井の木あらわしなど)は、国土交通
省の告示や大臣認定の仕様をうまく組み合わせることで、誰でもできる方法です。

 今回の受賞は、「木を使って地域や社会を活性化しているものが対象」とされる
ソーシャルデザイン部門で頂いたものですので、これを機により多くの方に木造防耐
火について知って頂けると幸いです。

▼堀切の家


平成28年10月25日
加來千紘
posted by TEAM SAKURA at 10:53| 建築設計

2016年09月15日

防火ふぇ通信 第1号

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2016年4月より、これまで京都事務所にて2回の“防火ふぇ”を行いました。
ご好評頂き、今後も精力的に続けるべく随時計画しておりますが、
ご相談内容の中には、予てより設計者の方からよく受ける質問もあります。

そこで、今後は防火ふぇにてご相談のあった内容の中から、
広く知って頂きたい木造防耐火のトピックについて“防火ふぇ通信”をつくり、
HPのブログにて発信していきたいと思います。

本日お知らせする第 1 号では、木造住宅に関する防火設計手法についてご紹介します。
ご一読頂けると幸いです。

◆防火ふぇ通信 第1号
防火ふぇ通信_第1号.pdf


※防火ふぇとは?
弊所HPブログ:“防火ふぇ” はじめます
http://teamsakura.sblo.jp/archives/20160315-1.html

弊所HPブログ: 防火ふぇVol.01
http://teamsakura.sblo.jp/article/174968858.html

なお、次回の防火ふぇ10月14日(金)の回は、ご好評につき定員に達しております。
ご希望の方は別途お問い合わせください(info@teamsakura.jp)。


平成28年9月15日
中秋の名月
加來千紘

posted by TEAM SAKURA at 15:25| 木造防火

2016年08月31日

残暑お見舞い申しあげます


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夏も終盤に向かっておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

桜設計集団では、今年みなさまと繋がるふたつの“場”をつくります。

ひとつめは、体験宿泊型の秘密基地「八ヶ岳の家」です。
これまで防火・構造技術の開発に携わった木材や漆喰の外壁・軒裏を使い、
桜設計集団の考える「住まい手とつくり手に無理のない家づくり」を、
多くの方に体感頂く場です。
ついに先日の8月2日、晴天・曇り・豪雨と刻々と変化する山の天候の合間を
運良く切り抜け、無事に上棟しました。
来春お披露目予定ですので、ご期待ください。

そしてもうひとつは、昨年開設した京都事務所にて、この4月から木造防耐火の
無料相談会「防火ふぇ=防火+カフェ」をはじめました。
桜設計集団では、日頃より木造建築の防耐火に関する設計・技術支援をしており、
近年の3階建て学校等の基準法の改正を始め、多様化する木造防耐火の設計手段に
ついて、より多くの方に周知・理解して頂きたいとの想いから、
気軽に相談できる場をつくりました。
今後、防火ふぇで扱った木造防耐火のポイントを防火ふぇ通信にして
ブログにてお知らせします。

それでは、夏の疲れがでる頃ですので、どうぞご自愛ください。

平成28年8月31日
桜設計集団


・残暑お見舞い
2016年残暑お見舞い.pdf
posted by TEAM SAKURA at 14:33| TEAM SAKURA

2016年08月11日

八ヶ岳の家07:本屋上棟


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これまでこつこつと進めてきました体験宿泊型の秘密基地「八ヶ岳の家」が
ついに先日上棟しました!!

本屋の材料は奈良県吉野のスギとヒノキ。
外周の柱は総ヒノキとし、部分的にヒノキの梁にも挑戦しています。
また床と野地板には先行小屋に引き続きJパネルを使用しています。

そして今回は、いつも東京で一緒にお仕事をしている工務店・鯰組の大工さんと、
地元の工務店・建築工房 藁の大工さんたちとの共同作業による建方です。


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土台敷き

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1階床・Jパネル敷き

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1階の柱建て

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急な豪雨にブルーシートの大屋根をかける

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棟木がかかる

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登り垂木がかかる

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屋根まで仕舞って無事に上棟


山の天気は変わりやすいと言いますが、八ヶ岳の敷地でも、
晴天、曇り、小雨、局所的豪雨、そしてまた快晴と、
目まぐるしく天候が変わるなか、大工さんたちの連携作業で、
無事に躯体を濡らすことなく上棟することができました。

本屋の工事はお盆明けからまた再開し、来春のお披露目に向け、
着々と作業を進めていく予定です。

平成28年8月11日
山の日
加來千紘
posted by TEAM SAKURA at 16:07| TEAM SAKURA

2016年06月15日

防火ふぇin 京都 第2弾


来たる7月15日(金)に防火ふぇin京都の第二弾を開催します!!

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少し前のブログで第1回目のご報告も兼ねて告知させて頂いていましたが、
まだ「14:30〜15:30」と「16:00〜17:00」の枠が空いていますので、
ご相談のある方、木造防火が気になる方、火育に興味のある方・・・などなど、
お申込をお待ちしております。

もちろん、以前にセミナー等で安井の話をお聞きになったことがあるが
もう一度詳しく聞きたい!! という方も、大歓迎です。


■■■ 防火ふぇ in 京都 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
日時:2016年7月15日(金)(予約制・全3組(先着順)) ※祇園祭宵々山の日です。
   A14:30〜15:30、B16:00〜17:00
場所:桜設計集団一級建築士事務所 京都事務所
   京都府京都市中京区二条通東洞院東入松屋町42-202 

相談料:無料(1組につき1時間程度)
相談内容:木造建築の防耐火に関することなんでも
  (防火、準耐火、耐火建築物、内装制限、火育、焼きスギ板のつくり方 等)
申込方法
メールまたはFAXにて、ご希望の参加時間(上記AまたはBからお選びください)を
ご記入の上、ご連絡下さい。
メールアドレス:info@teamsakura.jp / FAX:03-5365-4166

留意事項
・防火ふぇへのご参加は、事前にお申込ください。
・相談時間は、参加者1組につき1時間程度を目安とさせて頂きます。
・お申込は定員に達した時点で締め切らせて頂きます。予めご了承ください。
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ぜひお気軽にお申し込みください。

平成28年6月15日
桜設計集団(防火チーム)
安井 昇 加來千紘

posted by TEAM SAKURA at 11:23| 木造防火

2016年04月30日

木造の保育園や高齢者福祉施設が増えるといいなと思います

 安井が理事を務める「NPO法人 木の建築フォラム」において、安全な木造の保育園や高齢者福祉施設をつくることをテーマとしてシンポジウムが企画されています。
 安井も登壇しますので、ご興味ある方は是非お申し込みください。
 無料です(当日資料は有料)。

 [日時]平成28年6月19日(日)14:40〜17:50(14:10受付開始)
 [会場]東京大学農学部 弥生講堂 一条ホール(木造の準耐火建築物です)
 [申込み先] http://www.forum.or.jp/menu2_8.html (定員200名)

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 2015年6月に木造3階建て学校を1時間準耐火構造等で建築できるようになるなど、火災安全性を確認した上での規制緩和が進み、木造で建築可能な規模・用途が広がっており、福祉施設や幼児施設 を木造でつくる事例も増えています。
 幼児や高齢者が利用する施設を木造化することは利用者にとっても有意義なことが多い一方で、災害時の自力避難が困難あるいは避難時間をより要する等、避難設計上配慮すべきことや、火災時に利用者による初期消火を想定しにくいことなどが課題として上げられます。
 そこで本公開フォラムでは、その他建築物・準耐 火建築物・耐火建築物とした木造の福祉施設・幼児 施設等について、その可能性と課題、設計の現状、今後の展望等を基調講演と4つの事例紹介を通じて議論したいと思います。

【プログラム】
14:40 開会 趣旨説明

14:45 第一部 基調講演
  「木造の福祉施設・幼児施設をつくる~可能性と課題~」
                       長谷見雄二(早稲田大学・教授) 

15:30 第二部 事例紹介
 1)関連法令の整理とその他建築物事例   
                         安井 昇(桜設計集団・代表)
 2)地元製材による準耐火建築物1 ねばねの里“なごみ”[高齢者施設]   
                         松下重雄(みすゞ設計・代表)
 3)地元製材による準耐火建築物2 わらしべの里共同保育所[保育所]   
                      古川泰司(アトリエフルカワ・代表)
 4)集成材等による準耐火建築物・耐火建築物 スパビレッジ・ホリカワ[高齢者施設]
                 西出直樹(住友林業木化営業部・マネージャー)
休憩

16:45 第三部 討論
       “これからどのような木造高齢者施設・幼児施設をつくるか”
     パネリスト:長谷見雄二、安井昇、松下重雄、古川泰司、西出直樹

17:45 まとめ 安藤邦廣(木の建築フォラム理事長)

18:00~19:30 懇親会(参加費 5,000 円(予定))
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安井 昇
posted by TEAM SAKURA at 09:19| TEAM SAKURA